Eclipseのリファクタリング機能を活用する


リファクタリングとはプログラムの外から見た動作を変えずに、ソースコードの内部構造を変更することです。
たとえば変数名を変更したい場合、手作業で変数名を変更するのは面倒な作業になる上、
新たなバグを埋め込んでしまう原因にもなりかねません。

Eclipseのリファクタリング機能を活用することでこのような作業を簡単に、なおかつ安全に行うことができます。

Androidアプリの開発でよく使いそうな基本機能をまとめてみましたので、ご参考にどうぞ。

名前の変更

プロジェクト名やパッケージ名、変数名やメソッド名など変更することができます。

・変数名の変更

変更したい変数名を選択してから右クリックし、Refactor→Renameを選んで、新しい変数名を入力します。

古い変数名が使われていた箇所は新しい変数名に置換されます。

・パッケージ名の変更

下記手順でAndroidのプロジェクトのパッケージ名を変更することができますが、
一部、手作業で修正しなければいけない箇所があるので注意が必要です。

1) マニフェストファイルの変更
Eclipseのリファクタリング機能ではマニフェストファイルのパッケージ名の定義は変更されないませんので、まずマニフェストファイルを手作業で修正しておきます。

2) Package Explorer上の該当プロジェクト→src→該当のパッケージ名で右クリックして、Refactor→Renameを選択

3) New Nameに新しいパッケージ名を入力する

ローカル変数の抽出

何度も同じ式が現れるような場合には、式をいったんローカル変数に代入してから使うことでソースコードを整理することができます。
対象となる式を選択してから右クリックし、Refactor→Extract Local Variableを選んでローカル変数名を入力します。

ローカル変数のインライン化

ローカル変数の抽出とは逆に、ローカル変数に置き換えられている式を展開することができます。
対象となるローカル変数を選択してから右クリックし、Refactor→Inlineを選択します。

メソッドの抽出

一連の処理を新たなメソッドとして抽出、宣言します。
抽出対象となった一連の処理は宣言したメソッドで置換されます。
メソッドの抽出を行うには、対象となる処理を選択してから右クリックし、Refactor→Extract Methodを選択します。
すると表示されるウィンドウ内でメソッド名や引数などの定義を行えばOKです。