Beagle Board xMでADBを使う


Tech Boosterではこれまでに評価ボードのBeagle Board xM上でAndroidを動かすための方法について解説しました。
Androidが動作するBeagle Board xMでは一般的なAndroid端末と同様にADBを使ったデバッグが可能です。

今日はBeagle Board xMでADBを使う方法について紹介したいと思います。

Beagle Board xM用のUSBドライバ

ADBを使う際にはBeagle Board xMをUSBでPCに接続することになりますが、
このときPC側ではBeagle Board xM用のUSBドライバが必要になります。

Mac OS Xをお使いの場合はUSBドライバは必要ありませんが、
Windows、Linux(今回はUbuntuを例とします)では異なる設定が必要です。

Windowsの場合

Windowsの場合はまず、コマンドプロンプトからイカのコマンドを実行します。

echo 0x18D1 > "%USERPROFILE%\.android\adb_usb.ini"

次にAndroid端末のinfファイル(ハードウェアをOSに正しく認識させるのに必要な情報を記述したファイル)に
Beagle Board xMの情報を追記します。このinfファイルはCドライブ直下にAndroid SDKを
インストールしている場合、c:¥android-sdk-windows¥extras¥google¥usb_driver¥android_winusb.infに存在します。

具体的には以下の内容をinfファイルに追記します。

;TI EVM
  %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018
  %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018&MI_01

infファイル内には[Google.NTx86]セクションと[Google.NTamd64]セクションの2つのセクションがあるので、
両方のセクション内に上記の設定を追記します。

[Google.NTx86]
(省略)
;TI EVM
%SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018
%CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018&MI_01

[Google.NTamd64]
(省略)
;TI EVM
%SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018
%CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_9018&MI_01

あとはBeagle Board xMを接続したときにドライバのインストールを求められるので、このinfファイルを指定すればOKです。

Linux (Ubuntu)の場合

Linux (Ubuntu)の場合は「実機を使ってデバッグする」での解説と同様に、
udevの設定ファイルにBeagle Board xMのベンダIDを指定します。
/etc/rules.d/51-android.rulesにBeagle Board xMのベンダIDである0x18d1を記述してください。

SUBSYSTEM=="usb", SYSFS{idVendor}=="0x18d1", MODE="0666"

ADB接続する

ドライバの設定が完了したら、ADBが使えるようになります。
EclipseからDDMSでBeagle Board xMにアクセスすることが可能です。