認証とペイメント:Google I/O 2017セッションレポート
|認証技術およびオンライン決済技術を取り扱います。電話番号を使ったサインインやクレジットカードの入力の手間を省けるPaymentsなど手間を減らせる技術を紹介します。
Growing Globally with Phone Number Identity
電話番号を使ったアカウント登録・管理手法について解説します。電話番号はメールアドレスやアカウント登録よりわかりやすく、個人を特定するのに十分な(グローバルな)識別子です。ログインに使うには電話番号の持ち主であることを確認するため、SMSを送り、記載の暗証番号による認証が必要になりますが、これらを実装する方法のひとつにFirebase Phone Authがあります。
電話番号を使ったログインの際に必要な要素とFirebase Phone Auth APIをつかって自動化する様子を確認できます。またAuth APIはFacebookやGoogle+といったマルチアカウントにも対応しています。
Powering Commerce Online and In-Store with Google Payments
Google paymentsによるオンライン決済やGoogle I/Oで発表された個人間送金機能など紹介しています。このセッションの内容は基本的にはAndroid Payなどアメリカでの利用が前提となっているので日本で今すぐ使える! というわけではありません。アプリ上での決済の難しさは誰もが感じるところですが、どのようなアプローチで解決しようとしているかが注目です。
Webサイト側の対応が必要になるものの、クレジットカードの番号入力といったコンバージョンを落とす要因を減らすことができます。また途中にGoogle Homeと連携して音声コマンドで送金するデモがあり、未来を感じるセッションです。
Best Practices to Improve Sign-In, Payments, and Forms in Your Apps
アプリ内でのサインイン、ペイメント、フォーム入力について取り扱います。Android Oの新機能であるAutofillを実装する方法のほか、使い方の一例として自分たちのウェブサービスのログイン情報をアプリと共有してシームレスにログインする設定を説明しました。これはAutofillがChromeと連携しているためできる手法です。
ペイメントではAndroid Payを使い入力を不要にすることでカード番号入力の手間を削減できるとしています。また、ユーザーデータのバックアップ方法についてもこれまでのAutoBackupに加えてAndroid Mから使えるKey/Value Backupにも触れ、利用方法を紹介しました。