Background Limits:Google I/O 2017セッションレポート
|バックグラウンド実行はAndroid OSの特徴のひとつです。Android Oから実行に制限がつき、フォアグラウンドサービス(画面上の通知バーにアイコンが出ている状態)以外、つまりバックグラウンドサービスは速やかに終了されることになります。制限の詳細や、開発者が取れる対応策を紹介します。
Background Check and Other Insights into the Android Operating System Framework
Android Oからはバックグラウンド実行に制限がつきました。このセッションではフレームワークの変更がどのようにアプリケーションに影響するか、変更点を解説してくれるので概要を知るのに最適です。今後はJobSchedulerがメインとなっていきますが、アプリを対応させていくのにも苦労があります。バックグラウンド制限に対応する手段を知れます。
Android Sensors & Location: What’s New & Best Practices
Androidの位置計測のベストプラクティスを紹介するセッションです。これまでは不安定さが目立った室内での位置推定について改善がありました。機械学習を使って精度が大幅に向上しています(複数のセンサーデータを入力に使っています)。
動画中13:20付近のデモは一見の価値があります。このような精度向上はGoogle Maps、とくにショッピングモールのような大きな場所では恩恵をより強く得られるでしょう。
またAndroid Oからはバックグラウンドでの位置計測が1時間に2回までに制限される点もあかされました。今後はバッテリ消費を抑制し、ユーザー体験の向上を目指していきます。
Android Animations Spring to Life
バネで跳ねるようなアニメーションの作り方です。新しいサポートライブラリsupport-dynamic-animation も合わせて公開されています。Fling Animation、SpringAnimationという基本的なアニメーションセットに加え、回転や移動、スケーリングを組み合わせた例も見れるため、実際に使った際の効果をイメージできる構成です。
SpringをつかったBackアニメーションや、複数のViewを1 つのモーションに連動させる方法などアニメーションに関する知見が詰まっています。セッションの最後にはAnimatorSetの逆再生を可能にするreverseメソッドも登場しています。