バージョン管理システムSubversion(SVN)からソースコードを取得する方法を紹介します。
EclipseにはSVNからプロジェクトをインポートするためのプラグインSubversiveなどが用意されています。TechBoosterで公開してるサンプルコードを使う方法を例に、EclipseでSVNを使ってみましょう。
(TechBoosterは100以上のソースコードをGoogleCodeにて公開しています)
バージョン管理システムを使う利点は
- 最新バージョンがわかりやすい
- 変更前の状態に戻しやすい
- 更新履歴が残せる
があります。規模が小さいうちは手動でのディレクトリコピーなど手作業によるバックアップでも問題になりません。ソースコード・ファイルが増えるとバージョン管理作業は煩雑となり、うっかりバックアップを忘れたり、簡単に変更を取り消せなくなるなど失敗する確率も大きくなります。アプリケーションのリリースごとにソースコードのスナップショットを保存しておくと不具合解析に役立ちます。バージョン管理システムを使っていれば簡単/確実に前回の状態に戻すことができます。
(追記)QBさんから以下のようなコメントを貰いました。
「差分管理ができればうれしいな、って思うことはないかい?そんなときに
ボクと契約して役立つのがバージョン管理システムだよ。今回紹介したSVNのほかにもバージョン管理システムにはGitもCVSもあるんだよ。もう、何も怖くないね
Subversiveの導入
スクリーンショットは日本語化済みのEclipse「Pleiades(プレアデス)」 http://mergedoc.sourceforge.jp/ です。今回紹介するSubversiveプラグインは、Pleiadesに事前インストールされています(Pleiadesの導入方法はこちら)。
もし未導入の場合はEclipseのヘルプ>新規ソフトウェアのインストール、(下記画面)
コラボレーション内のSubversiveを選択、Subversiveをインストールしてください。
プロジェクトのインポート
インポートはEclipseのファイル>インポートを選択、ダイアログのSVN>SVNからプロジェクトを選択です。
SVNからチェックアウト:新しいリポジトリー・ロケーションを作成を選択します。
リポジトリー・ロケーション情報の入力
プロジェクトファイルが登録されるリポジトリ(ソースコード保管場所)を指定します。
URL欄に:http://techbooster.googlecode.com/svn を入力、次のダイアログへ。
プロジェクトをSVNからチェックアウト
チェックアウトとはSVNからソースコードやプロジェクトを取得するときに使うSVNの用語です。
今回は、「マナーモードを設定する」のサンプルプロジェクト http://techbooster.googlecode.com/svn/trunk/ringerMode/ を指定します。
別名チェックアウト
すでに同名のプロジェクトがあるなど、名前を変更する場合は「名前を指定してプロジェクトとしてチェックアウト(P)」で名前を再入力してください。変更の必要が無ければ完了ボタンを押下します。
プロジェクトを取得した後に
プロジェクトの取得直後はエラー表示(リソースの自動生成ファイルであるR.javaが無いなど)が出るかもしれません。もし、エラーが出た場合、Eclipseのプロジェクト>クリーンを実行してください。
※リソースの依存関係などはクリーンで解消されることがほとんどです