Google I/O 2014 GoogleCastや自動車向けプラットフォームAndroid Autoが発表
|Google I/O 2014のAndroid L発表に続いて、Wear, android tv, android autoなど多様なサービスが発表されました。まずはAndroidの歴史からです。
Androidの歴史を振り返るとともに、改めて今後のプラットフォームについてはGoogle Play Servicesを通じてサポートを継続していく姿勢が示されました。
93%のユーザーが最新のPlay Servicesを利用しているとアップデート実績の紹介。
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Android Wear
watchとAndroid端末とで通知履歴の共有(片方で通知を消すとスマートフォンへ反映)のほか、watch側で読み込みしている場所に同期してスマホ側で表示位置が変わるなどシームレスな同期をアピール。
Android WearのSDK提供も公開されました。丸型のwatch、moto 360は提供が遅れ今年の夏遅くとのことです。
Android TV
Nexus Q、Google TVなど過去のプロダクトには枚挙がありませんが、今回もリビングにむけてAndroid TVを紹介。
日本と欧米ではTVに対しての感覚が異なるため日本人にはピンときませんが、欧米ではケーブルテレビが発達しており、100チャンネル以上が視聴できます。HuluやNetflixに対応していないテレビは、売れないためAndroid TVのような冗長そうな製品にも一定の勝率がありそうです(Googleは特にMovieなどコンテンツもあるため)。しかし、競合も多く失敗する可能性も大いにある分野です(実際何度も失敗している)。
android auto
android autoは自動車むけのプラットフォームです。会場でのデモは色々問題があり、車のモックを使って行われました。
Android端末を車と接続して、車載のタッチパネル、ディスプレイ、音声入力で操作します。
基本的にはカーエンターテイメントシステムの置き換えを狙うかたちで進むことになります。代表的な製品はカーナビですが、海外のカーナビは単機能なものが多く(窃盗被害にあうなどの理由で据え付けられない場合も)、android autoの機能には競争力がありそうです。一方、日本のような市場には高性能なカーナビ、エンターテイメントシステムがすでにあるため、スマートフォンとの連携(特にGoogle Nowのような予定を管理するシステムとのシームレスな連携)などが鍵となりそうです。Androidが出た当初もフィーチャーフォンより低機能でした。自動車業界はシステムの開発スパンが長いなど差があるため一概には比べられませんが、どのように浸透していくか注目です。
また、Auto SDKでは音声認識も大きなトピックとして取り上げられていました。Android Wearでも言えることですが次世代の入力インターフェイスとして音声認識に大きな注目が集まっています。
機器連携システム GoogleCast
ChromeCastの成功を受けて、Chrome OSなどCastシステムの総称をGoogle Castとして発表しました。Googleは、これらサービスを武器に機器連携を進めていくことになります。
ChromeCastでは、Androidスクリーンのミラーリングがサポートされました。対象端末では簡単に画面をTVに転送できるようになります。
ChromeBookでAndroidアプリ対応
ChromeBookでAndroidアプリケーションが動作する、とのデモがありました。これはChromeとAndroidの統合を進める一歩ですが、Webを諦めてAndroidのネイティブアプリに寄っていく方針が見てとれます。技術的な詳細は不明ですが、ARTを通じたクロスプラットフォーム実行環境の恩恵を受けているかもしれません。
AndroidアプリケーションがChromeBook上で動作しています(上図)。Androidのもつ豊富なアプリケーション資産を利用してChromeBookをさらに推し進めていくことになります。
Drive for Work、GCPサービス
Google Driveでは1ユーザーあたり10ドルで無制限ストレージに。Google Cloud Platformを使った分析やWeb経由でのデバッグなど新機能について